神社でよく見かける絵馬(えま)。木の板に願い事を書いて奉納する習慣は、日本に古くから根付いています。でも、絵馬に何をどう書けばよいのか・どんな大きさを選べばよいのか・書いた後の奉納の仕方は?意外と知らないことも多い絵馬の作法と、願いが実現しやすくなる書き方のコツを解説します。
この記事でわかること
- 絵馬の歴史と「なぜ馬の絵なのか」
- 絵馬を選ぶ際のポイント
- 願いが叶いやすい絵馬の書き方5つのコツ
- 奉納の作法と正しいタイミング
- 引き寄せの法則と絵馬の組み合わせ活用法
絵馬の歴史:なぜ「馬」なのか
本物の馬を奉納していた時代
絵馬の起源は古く、かつては神社に本物の馬を奉納していたことにさかのぼります。
奈良時代(710〜794年)の文献に「神社への馬の奉納」記録があり、馬は「神様の乗り物(神馬)」として神聖視されていました。雨乞い・豊作祈願・戦勝祈願のために生きた馬を神社に奉納する慣習がありましたが、馬は非常に高価だったため、次第に「馬の絵を描いた板」での代替が始まりました。
絵馬(えま) = 「絵(描いた)馬(の代わりのもの)」
現代の絵馬
現在の絵馬は奈良・平安時代から江戸時代にかけて庶民に広まり、形・絵・大きさが多様化しました。表面に馬の絵(または神社の御神体・ご祭神のシンボル)が描かれ、裏面に願い事を書く形が一般的です。
絵馬の種類と選び方
サイズ
| サイズ | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 小(5×7cm程度) | 最もリーズナブル・手軽 | 一般的な願い事 |
| 中(12×18cm) | 書きやすい・一般的 | 重要な祈願 |
| 大(20cm以上) | 存在感がある | 特別な機会・企業奉納 |
素材
一般的には杉・檜(ひのき)などの木製です。高級な絵馬は乾漆・陶器製のものもあります。
選び方のコツ
- 参拝する神社の授与所(じゅよしょ)でその神社オリジナルのものを購入するのが基本
- 願い事のテーマに合った神社の絵馬を選ぶ(恋愛なら縁結びの神社・学業なら天神様など)
願いが叶いやすい絵馬の書き方5つのコツ
コツ1:ペンはマジックインキ(油性)を使う
絵馬は屋外に吊るされるため、雨風に当たっても消えない油性のマジックインキが適切です。鉛筆・水性ペンは消えてしまいます。
コツ2:「具体的に」書く
× 「幸せになりたい」
◎ 「〇〇大学に合格します」「〇〇さんと交際できますように」
神様に願いを伝えるためには具体的な言葉が大切です。「幸せ」「成功」などの抽象的な言葉より、状況・人・日時を具体的に書きます。
コツ3:「〜できますように」より「〜します」「〜なります」
× 「〜になれますように」
◎ 「私は〇〇になります」「〇〇と結婚します」
引き寄せの法則の観点からは、すでに叶った状態を宣言する言葉の方が潜在意識への訴求力が高まります。
ただし「〜できますように」という謙虚な願い方も伝統的な表現として有効です。自分が心地よい表現を選びましょう。
コツ4:名前と日付を書く
「〇〇(名前)、令和〇年〇月〇日」と署名・日付を入れることで、「誰が・いつ・どんな願いを持って来たか」が明確になります。神様への「名刺」的な役割を果たします。
コツ5:感謝の言葉を添える
願い事の前後に感謝の言葉を添えると、エネルギー的な流れが良くなります。
例: 「参拝の機会をいただきありがとうございます。△△の願いをお伝えします。お礼参りに必ずまいります。〇〇(名前)」
奉納の作法
絵馬を書く場所
境内に絵馬を書くための台(筆塚・絵馬所)が設けられています。書き終えたら絵馬掛け(えまかけ)に吊るします。
絵馬掛けへの結び方
絵馬の穴に紐(または付属の金属リング)を通し、絵馬掛けに固定します。
注意: 絵馬は願い事が書いてある面(裏面)を外側に向けて吊るすのが一般的です。
奉納のタイミング
絵馬は参拝後・手水舎での清め後に奉納します。参拝前に購入して奉納することは避け、必ず参拝の後に行いましょう。
引き寄せの法則と絵馬の組み合わせ
「可視化(ビジュアライゼーション)」としての絵馬
引き寄せの法則では「願いを明確にビジュアル化すること」が重要とされています。絵馬に願い事を書くという行為は:
- 願いを言語化・明確化する
- 書く行為を通じて潜在意識にインプットする
- 神様・宇宙に意図を宣言する
という引き寄せの実践と完全に一致します。
写真を撮って持ち歩く
奉納する前に絵馬の写真を撮り、スマートフォンのロック画面に設定します。毎日何度も見ることで、願いを繰り返しビジュアル化する効果があります。
複数の神社に同じ願いで奉納してはいけない?
「神様に同じ願いを二度頼むのは失礼」という考え方もありますが、神道の公式見解ではなく慣習的な俗信です。縁結びの神社など、特定のご利益を持つ複数の神社に参拝・奉納することは広く行われています。
願いが叶った後のお礼参り
絵馬を奉納して願いが叶った時は、必ずお礼参りをしましょう。
「願いが叶ったらお礼参りに来ます」と予め絵馬に書いておくと、その「約束」が縁を強化するとも言われます。
お礼参りでは:
- 新しい絵馬に「〇〇の願いが叶いました。ありがとうございました」と書いて奉納
- または感謝の気持ちで通常参拝を行う
まとめ
絵馬は「神様へのラブレター」とも言える、日本独自の願い伝達のツールです。単に買って吊るすのではなく、具体的な願いを丁寧な言葉で書き、感謝を添えて奉納することで、その絵馬に込めた意図がより強く宇宙に届きます。
引き寄せの法則と絵馬を組み合わせ、書いた内容を毎日見返す習慣を加えると、神聖な場所での意図の設定がより深い引き寄せの実践になります。次の参拝では、ぜひ丁寧に向き合って絵馬を書いてみてください。
